Kindle出版のタイトルの付け方3ステップ！サブタイトルのコツと注意点も解説

Kindle出版して1人でも多くの人に読んでもらうには、読者の心を一瞬でつかむタイトルを付けることが重要です。

たとえ素晴らしい内容の本を書き上げたとしても、タイトルが魅力的でなければ、大量の書籍の中に埋もれてしまい、誰にも読んでもらえません。

そこでこの記事では、Kindle出版のタイトルとサブタイトルの付け方、注意点を解説します。

最後まで読んで、Kindle出版でタイトル付けする際の参考にしてください。

Kindle出版のタイトルの重要性

Kindle出版の成功は、タイトルで9割が決まるといっても過言ではありません。タイトルは膨大な数の書籍が並ぶKindleストアで、検索順位を大きく左右するためです。

書籍を直接手に取れる実店舗とは異なり、オンラインのKindleストアでは多くの読者がキーワード検索によって目的の書籍を探します。

このとき、タイトルに適切なキーワードが含まれていなければ、検索結果の画面にあなたが書いた書籍は表示されません。

また、タイトルは読者が最初に目にする本の顔です。検索結果に表示される表紙とタイトルだけで、読者は「この書籍を読むか読まないか」を判断します。

膨大な量の書籍の中からあなたの本を読んでもらうためには、どのようなキーワードでタイトルを付けるのかが重要です。

Kindle出版のタイトルの付け方3ステップ

Kindle出版でのタイトル付けの重要性を理解したところで、実際のタイトル付けの手順を見ていきましょう。

ステップごとに解説するので、読み進めながらどのようなタイトルを付ければ良いのか考えてみてください。

1.メインキーワードを決める

まずはあなたの書籍を読んでほしい読者が、Kindleストアで探す際にどのような単語で検索するかを考え、メインとなるキーワードを決定しましょう。

タイトルにキーワードを含めると、Kindleの検索アルゴリズムが「この書籍は〇〇に関する書籍」だと認識し、検索された際に上位表示されやすくなります。

たとえば、あなたが『40代の主婦がフリーランスとしてWebデザイナーになる方法』についての書籍を書く場合、考えられるメインキーワードは以下のとおりです。

上記のようなキーワードをタイトルに含めると、その情報を探している読者にあなたの書籍を届けやすくなります。

まずはあなたの書籍のテーマとターゲットとなる読者が、どのような言葉で検索するかを想像し、いくつかキーワードを書き出してみましょう。

2.ターゲットの目を引く単語や数字を加える

メインキーワードを決めたら、ターゲットとなる読者を一瞬で惹きつける単語や数字を加えて、書籍の魅力を伝えましょう。

Kindleでは、一目で読者の興味を引ければ、書籍を選んでもらえる可能性が高くなります。

たとえば、メインキーワードが『Webデザイナー』と『主婦』だけでは、ありふれた書籍だという印象を与えかねません。

その際、数字や単語を加えて『3つのステップで学ぶWebデザイナー入門書』とすれば、読者は「3ステップなら自分でもできるかも」と、書籍を手に取りやすくなります。

さらに『40歳未経験の主婦が在宅で月30万円を稼ぐWebデザイナーになるためのロードマップ』とターゲットを絞ると、読者は「まさに私のことだ！」と強く惹きつけられます。

あなたの書籍の読者が、どのような言葉に心を動かされるのかを考え、タイトルにちりばめてみてください。

3.短くシンプルにまとめる

メインキーワードや目を引く単語と数字を決めたあとは、これまで集めた言葉を短く、シンプルに、わかりやすくまとめあげましょう。

多くの読者はスマートフォンやタブレット端末でKindleストアを閲覧しているため、タイトルのすべてが表示されるとは限りません。

また、情報を詰め込もうとしてタイトルが長くなると、読者に書籍の核心が伝わらず、かえって読む気を失わせる可能性もあります。

短くシンプルにまとめるには、情報に優先順位をつけましょう。

前述のタイトルをまとめて『40歳未経験から始める主婦のための在宅で月30万円を稼ぐ人生が変わるWebデザイナーになるための3ステップ完全ロードマップ入門』にしてしまうと、情報が多すぎて一瞬で内容を理解できません。

これを『40歳未経験の主婦が月30万円稼ぐWebデザイナーになる3ステップ』と整理するだけで、読者が書籍を読むことで得られるベネフィット（得られる未来）が一目瞭然になります。

伝えきれなかった『完全ロードマップ』などの補足情報は、後述するサブタイトルで記載するのが効果的です。

あなたの書籍の魅力が伝わるよう、重要なメッセージを前半に凝縮させ、タイトルのすべてが表示されるように20～30文字程度になるよう意識してみてください。

Kindle出版のサブタイトルの付け方3ステップ

魅力的なメインタイトルが完成したら、書籍の魅力を高めるサブタイトルの作成に取り掛かりましょう。

サブタイトルは、タイトルだけでは伝えきれなかった書籍の魅力や、読者が得られるベネフィットを補足説明するために活用します。

Kindle出版でのサブタイトルの付け方のポイントは、以下のとおりです。

Kindleでは、タイトルとサブタイトルを合わせて200文字まで入力できます。

メインタイトルの効果を引き出すために、サブタイトルであなたの書籍の魅力を読者に伝えましょう。

1.タイトルと異なるキーワードを入れる

タイトルに使わなかったキーワードは、サブタイトルに盛り込みましょう。

Kindleの検索システムは、サブタイトルに含まれる単語も検索対象として認識します。

タイトルとは異なる視点のキーワードをサブタイトルに含めると、多様な検索パターンに対応でき、検索結果に表示されやすくなります。

たとえば、タイトルが『40歳未経験の主婦が月30万円稼ぐWebデザイナーになる3ステップ』の場合、サブタイトルでは以下のようなキーワードを盛り込むのがおすすめです。

読者が検索しそうなその他のキーワードを想像し、リストアップしてみてください。

2.タイトルを補完する内容を加える

読者が「この書籍には私が求めている情報が網羅されている」と確信できるよう、タイトルだけでは伝えきれなかった書籍の内容や価値を補足しましょう。

タイトルで読者の興味を引いても、実際にはどのような内容なのかが把握できなければ、購入をためらわれます。

たとえば、タイトルが『40歳未経験の主婦が月30万円稼ぐWebデザイナーになる3ステップ』の場合、読者は以下の不安や疑問を抱くかもしれません。

そこで、サブタイトルに『デザインの知識ゼロから始めて仕事が取れるポートフォリオの作り方を、月に100万円稼ぐ著者の実体験をもとに徹底解説』と記載すると、読者の不安や疑問を解消できます。

タイトルで読者を惹きつけ、サブタイトルで内容を補足するのが、Kindle出版のコツです。

3.読者にとってのベネフィットを提示する

この書籍を読むと読者はどのようなベネフィットを得られるのかを、サブタイトルで伝えましょう。

現在の悩みを解決し、より良い未来を手に入れるために、読者は書籍にお金と時間を投資します。

そのため、書籍を読むと読者の生活がどのように変わり、どのような未来が待っているのかを、心に響く言葉で伝えると購入を後押しできます。

たとえば『40歳未経験の主婦が月30万円稼ぐWebデザイナーになる3ステップ』というタイトルだけでは、稼げるという事実しか伝わりません。

そこで、サブタイトルに『時間と場所に縛られず、子どもとの生活を大切にしながら好きなことで自分らしく輝く。そんな理想のライフスタイルを手に入れる方法』と添えてみましょう。

「これこそ私が求めていたものだ！」と、感情を動かすサブタイトルを付けるのがポイントです。

Kindle出版のタイトル付けの注意点

Kindleのタイトルには、以下のような注意すべきルールが存在します。

魅力的なタイトル案が浮かんでも、Amazonの電子書籍出版プラットフォーム『KDP（Amazon Kindleダイレクト・パブリッシング）』のガイドラインに違反していたり、読者に誤解を与えたりすることは避けなければなりません。

Kindleでの出版活動を続けるために、それぞれの注意点をしっかりと把握しておきましょう。

本の表紙と関係のない内容を入れない

読者の興味を引きたいからといって、関係のない内容をタイトルに記載するのは避けましょう。

書籍の内容と無関係なキーワードをタイトルに入れると、Amazonから出版を否認される可能性があります。

さらに、読者の期待を裏切り、低評価を付けられるかもしれません。

タイトルを付ける際は、表紙と内容との一貫性を保つことを心がけてください。

著作物や著作名を無断で使用しない

有名な書籍のタイトルや著名人の名前、企業名などを許可なく使用することは控えましょう。

無断で著作物や著作名を使用すると、著作権や商標権の侵害にあたり、法的なトラブルに発展する可能性があります。

著作物や著作物の無断使用はAmazonのガイドラインでも固く禁じられており、違反した場合は、書籍の販売停止やアカウントの凍結などの厳しい措置が取られることがあります。

法的トラブルを避けるためにも、著作物や著作名などを無断で使用するのは避け、オリジナルのタイトルを使用しましょう。

ランキングや受賞歴を表示しない

タイトルやサブタイトルに、Amazonのランキング順位やベストセラーなどの文言、受賞歴を記載することは禁じられています。

ランキングは常に変動するため、タイトルに特定の順位や受賞歴を記載すると、読者に誤解を与える可能性があるためです。

ランキングや受賞歴を記載すると、Amazonのガイドライン違反としてペナルティーを受けるリスクがあるため、注意しましょう。

断定的な表現で読者を煽らない

タイトルで読者の興味を引くことは重要ですが、以下のような断定的な表現や、効果を過剰に保証するような言葉は使うのは避けてください。

内容がともなわなかった場合に「騙された」「がっかりした」などの失望感を与え、低評価レビューが付けられる可能性があります。

さらに、景品表示法などの法律にも抵触するかもしれません。

『月30万円を目指すための思考法と実践ステップ』のように、読者が目標に近づくための方法や知識を提供する表現に留めましょう。

Kindle出版のタイトル付けをマスターしてあなたの本を多くの読者に届けよう

Kindleのタイトルは読者の興味を引き、サブタイトルは書籍の内容を具体的に伝える役割を果たします。

タイトルによって、読者は書籍を購入するか判断するため、思わずタップしたくなるようにキーワードを盛り込んだり、魅力的な表現を工夫したりしましょう。

あなたが書き上げた書籍を多くの人に届けるには、検索上位に表示させ、読者の心をつかむ魅力的なキーワード選択が欠かせません。

この記事を参考にして、魅力的なタイトルを付けて、多くの人にあなたの書籍を届けてください。

自分でKindle出版したい方には、作り方を解説している以下の記事がおすすめです。

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